FP家計ナビ。 代表吉原健壱

定期保険

おすすめ度:☆

定期保険というのは、決められた一定期間のみある保険のことを言います。保険用語で定期という言葉が出てきますが、これは期間のことを指し、例えば10年間などの定められた期間のことをいいます。ここでは、生命保険の定期保険の説明と使い方を教えます。

定期保険というのは、あらかじめ設定した期間内に死亡した場合に、保険金をもらえる保険です。このあらかじめ定めた期間を過ぎてしまうと、更新をしない限り保険の契約はなくなり、保険金を受け取ることはできません。

定期保険には一般的に次の3種類があります。

  1. 定額型:受け取る保険金が、常に同じ。
  2. 逓増型:受け取る保険金が、時を追うごとに増えていく。
  3. 逓減型:受け取る保険金が、時が経つごとにだんだん減っていく。

個人の方の場合、3.は住宅ローンに使うという選択肢がありますが、他はほぼ使いません。定期保険のおもな使い方ですが、個人ではほぼありません。
一般的に個人の方がある一定期間に死亡してしまった場合、残された家族が困る理由は、お給料が入らなくなることでしょう。

例えば、現在30歳の夫がいます。その夫が65歳に定年退職すると仮定して、平均して毎月40万円をお給料として受け取っています。

このお給料が亡くなると家族が生活に困るので、保険に入りたいとすると、

30歳で亡くなった場合

月40万円×12カ月×35年間(定年までの期間)=16,800万円

40歳で亡くなった場合

月40万円×12ヶ月×25年間(定年までの期間)=12,000万円

となり、各年齢に応じて必要な保険金が違います。

それなのに、16,800万円の保険金を10年間の間に亡くなった場合に受け取れる保険に加入したとすると、40歳の時に必要な保険金は12,000万円なのに、16,800万円の保険に加入しているため、その分4,800万円分の保険料は払い過ぎになります。

例えの必要な保険金は遺族のその後の生活スタイル、遺族年金などを考慮に入れていないため、雑な計算になっていますが、このように定期保険は無駄に保険料を払っているケースが非常に多いことと、今は収入保障保険という保険があり、そちらが一般的になっていますので、一度見直してみるのがいいと思います。