FP家計ナビ。 代表吉原健壱

日本が誇る「トヨタ自動車株式会社」さんが、元本保証の新型株を発行するようです。

元本保証と聞くと、「だったら買った方が得しそうじゃん。」なんて話になりますが、

「実際にどうなの?」と実際に北見市のお客様からも質問があったので、ブログにてお答えしたいと思います。

 

まず、発行価格についてです。

発行価格とは、簡単に言いますと、株を買う値段のことです。

元本保証ということは、「この買った金額を全額保証しますよ。」という意味です。

これはかなり美味しいですね。

ただし、実際に株を買う場合には、これ以外に証券会社に払う手数料と言う費用がかかります。

だいたい購入価格の1%弱となります。

そしてこの、トヨタさんの新型株は現在市場で取引されている時価の約1.2倍で発行するようです。

よって、株が値下がりした場合に、元本保証があるといっても、手数料分は損をする可能性があります。

さらに、今回の新型株は5年の間は株価が上がったとしても売ることができないという制約もあります。

つまり、5年後以降に現在の株価が1.21倍以上になってないと損をする可能性があるということになります。

 

では、トヨタさんの株価が、5年後に1.21倍以上になっているかどうかについてです。

可能性としては大いにあります。

まず、株価というものは現在の会社の財産価値に将来その会社がどうなるかといった期待度などを含め、金額が決まります。

この金額は、将来の期待度というと難しいかもしれませんが、要は人の心です。

「女心は秋の空」といったわけではありませんが、人の心は常に変わり続けますよね。

同じように株価もそれに合わせて、日々値上がりしたり、値下がりしたり変化をし続けます。

ただ言いたいのは基本的には「会社の財産価値」がベースとなって株価が決まるということです。

つまり、この「会社の財産価値」が5年後に1.21倍以上となればいいわけです。

その可能性はあるでしょうか?

それは私にはわかりません。

株式投資をこれから考える人が絶対に読まなくてはならない本の一つに、

バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー」という有名な本があります。

ランダムウォーカー

この本の中で、

「どんなに有名な経済学者でも、将来の株価が上がるか上がらないかを当てる確率は50%で素人と変わらない」

という実際のデータに基づいた名言を残しています。

私も同じように考えるので、無責任にわからないといっているわけでなく、わからないと答えるのが正解だと思っております。

でも、これだけだと話として面白くないので、参考の指標をお伝えします。

会社の財産価値に対して利益がどれくらいあったのかということを知ることができる「ROE」という指標があります。

利益が増えるということは会社の財産価値が上がるということですよね。

例えば、あなたがラーメン屋さんだとして、

材料費に200円払いました。ラーメンが1,000円で売れましたとなると、800円増えますよね。

それと同じことで、比率にした指標が「ROE」です。

今回のトヨタさんの場合ですと、直近5年間の「ROE」は以下のとおりです。

2011年  4.0%

2012年  2.7%

2013年  8.5%

2014年 13.7%

2015年 13.9%

5年後の今の株価が1.21倍、つまり121%以上になればいいわけですから、不可能ではない気がします。

初めて株を購入する方にとっては、最初のチャレンジとしては面白いと思います。

ただし、性格上、次のような方が株に投資することを私はオススメしません。

「毎日、株価が気になって、本当にしなくてはならない仕事などがおろそかになる方」

投資とは、お金を増やし、今より裕福な暮らしをすることが目的です。

ですが、このような方だと、幸せになる可能性がぐっと下がるかもしれないので、止めておいた方がいいでしょう。

以上です。

ご参考になれば、何よりです。

北見市のSさま、執筆のきっかけを頂きまして、ありがとうございます。

個人的に気になるようであれば、いつでも気軽にご質問ください。

長文読んでいただきまして、ありがとうございます。